2009-01-01から1年間の記事一覧

吉村堅樹:陰陽の過剰さ

陰と陽は対になって語られる。 その過剰が最近は耐え難くなってきた。 昨日、お好み焼きを食べていたのだが、 彼氏彼女の話をヒステリーになったアメリカドラマの主婦のように 楽しそうに話している人たちがいた。 あくまで楽しそうなのだが、 その楽しみ方…

『本を書く』言葉を伝える

ところで君はヴィジョンがあれば、 なんとか書き始めることができると思っていたら、まったくまちがっている。 ヴィジョンがあるのはごく少なめの必要条件かもしれないが、 十分条件は書き始めた言葉がどのように次の言葉を生んでるのかという連鎖に、耐える…

歯を裏から磨く

家の近くの歯医者に月に1回いっているのだが、 不思議なことに行く度に虫歯が見つかる。 歯医者の陰謀じゃないかと思うのだが、 実際にごりごり削られると痛いので、 間違いないのだろう。 これでも随分歯には気を遣うようになったので、 虫歯が見つかると…

文体練習1

1.メモ 水曜日の夕方。 Sの映画館、館内はまばら。 映画通をきどっていると思われる30代らしき男3人が、 後方3列目から前のほうへ順に列の真ん中あたりで、 お互いの頭が画面を遮らないように交互に腰をかける。 男たちは同時に入ってきたものの、顔見知…

恥を憎み恥を愛する

「恥ずかしい」を辞書で調べるとこうあった。 (形)[文]シク はづか・し (1)(自分の欠点や失敗、あるいは良心のとがめを意識して) 他人に顔向けできない気持ちだ。面目ない。 (2)(人前で気持ちがうわずって) どう振る舞ってよいかわからない気持ちだ。…

『茶の本』美に関する連想と考察

新宿で飲んで、自転車でぶらぶらと帰ってたのだが、 高円寺あたりでふと画家で後輩の小川のことを思い出して、 電話をしてみたら、ちょうど5分後に家に着きますという。 じゃあということで、小一時間ばかり立ち寄ってみた。 そのときに岡倉天心の話を少し…

『必』ってなにかな

『必殺』ですが、今、『必然』、『必』ということが日本では、 わからなくなっている、見えなくなっている。 だから『殺す』ことができない、批判ができないんですね。 『必』は心臓のことですからね。 白川静さんが、それを説かれたわけだけれども、必ずそ…

吉村堅樹:鬼は外か?福は内か?

鬼は外、福は内の 節分も少し過ぎてしまったが、 どうやら鬼は内にも外にもいるようだ。 内にいる鬼は追い出せばいいのかもしれないが、 じつはそれは鬼じゃなかったりして福だったりする。 鬼だと思っている間は鬼だったりするかもしれないが。 外にいる鬼…

『コミュニティ 安全と自由の戦場』まだ見えないコミュニティ

振り返ってみると僕はクラブらしいクラブに入ったことがない。 高校時代に部員2名の文芸部にはいっていたのだが、 中学のときにはいっていた落語研究会は相撲場風景も未完成のまま途中で逃げ出したし、 大学では美術部に入ったが、これも嘔吐している男の油…

荒野聖の胡蝶之夢

東京ミッドタウンで ゆう子さんにご紹介いただいたハマサイさんに 昼食をご馳走になりながら、 ビジネスと潜在意識についてのお話をする。 東京ミッドタウンで大江戸線の六本木駅のB2Fから B1Fへのエスカレーター脇には、 乳白色の大理石に並列に配置…

潰目見当大いに結構

僕の名前は「堅樹」というのだが、 ふと気になって「堅樹」って漢字としては どんな意味があるのだろうと調べてみた。 「堅樹」の「堅」の成り立ちを調べてみると 「神様の声を聞くために目をつぶされて、 その痛さのあまり体がかたくなっているようす」とあ…

理解できない人称

NLPのニューイヤートレーニングというのがあり、 もう2週間ほど前にいってきたのだが、そこで気づいたことがあったので 記してみたいと思う。 仏教で言う三毒追放「怒らない、妬まない、愚痴らない」 どっかの居酒屋のトイレみたいだが、 勝間和代さんの…

みんなちがってみんないい

わたしが両手を広げても お空はちっとも飛べないが 飛べる小鳥はわたしのように 地べたを早くは走れない わたしが体をゆすっても きれいな音は出ないけれど あの鳴る鈴はわたしのように たくさんな歌は知らないよ 鈴と小鳥と それからわたし みんな違って み…

黒子のセクシャリティー

生きている間に、自分が心が動かされるような美しい女性に 何人であうだろうか? これは男性という目線で語っているだけであって、 僕が女性であるならば、自分が心を動かされるような美しい男性に 何人であうだろうか? この女性視点で見た場合の設問が共感…

もうすこしガンジー

もうすこしガンジーについて考えたくなった。 リチャード・アッテンボローの『ガンジー』を見た。 リチャード・アッテンボローのガンジーは、 歴史の中のガンジーで、ガンジーそのものだった。 比較するとNHKの『映像の世紀』で見たガンジーは 白黒フィルム…

実験の人生 人生の実験

玉川一郎先生http://tamaichi.jugem.jp/の勉強会に行き、 水道橋の笑笑の2次会では、 大ちゃんhttp://dbeer.typepad.jpと玉ちゃん(玉川先生)の熱いトークが繰り広げられた。 次の勉強会もお願いしますよという話になったときに、 玉ちゃん「みんなで実験…

地下鉄と電車

地下鉄にのって勉強会に出かける。 満員電車のつり革でみえてくるのは 吊広告と人の頭 右の窓と左の窓 過ぎ去っていく地下構内の壁模様 ぼんやりながめていると ただただ横縞がすぎさっていく よこしまがすぎさっていく 振動音と気塊を吐き出しているような…

吉村堅樹:謹賀新年 慎我神年

謹んで新年のお祝いを申し上げます。 慎んで神年のお祝いを申し上げます。 2009年、今年は自らを慎み、 神というものを意識する年にしたい。 そんな思いでのごあいさつ。 たばこをやめて4年くらいたつが、 今年は酒をやめようと思う。 それがまず一つ目の慎…