吉村堅樹:鬼は外か?福は内か?

鬼は外、福は内の
節分も少し過ぎてしまったが、
どうやら鬼は内にも外にもいるようだ。


内にいる鬼は追い出せばいいのかもしれないが、
じつはそれは鬼じゃなかったりして福だったりする。
鬼だと思っている間は鬼だったりするかもしれないが。


外にいる鬼はどうすればいいのだろうか?
鬼にあわないようにしたり、
鬼のいないところにいけばいいのかもしれないが、
それもどうもなんだか怯えて暮らすような、
みざるきかざるいわざる、
かしこい人はそうしてますよといった、
そんな気味悪さがある。


もともと鬼は外にいて、福は内にあると考えて、
あの掛け声はそういう意味だとすると、
一年に一回確認をしているのかもしれない。
鬼は外にいて、福は内にあるんですよってね。
豆まきのパラパラとした音がそのことを思い出させてくれる。
吉村堅樹: