2009-04-01から1ヶ月間の記事一覧

月三景

夕暮れの月は 宇宙船 おいてけぼりの さびしさに 胸がきゅうんとつまります 薄暮の月が ずいぶんと高く はしごに赤錆 ひねり包帯 まっすぐ月にかけましょか それでもどうにも届きそうもないが はしごをのぼる ぼくの気持ちは なんだか妙にわくわくしている …

吉村堅樹:雪がふる、小屋に

そこは訪れたことはないとしても ロシアの静かな湖のそばに立つ小屋には 今日も雪が降り積もっているのだろう その雪のことは どうも気がかりだ よくわからないだけに ずいぶんと気がかりなのだ なにせ小屋は僕の中に建っているらしい 雪かきをしよう 雪だる…

有朋自遠方来 不亦楽乎

子曰、 「学而時習之 不亦説乎 有朋自遠方来 不亦楽乎 人不知而不慍 不亦君子乎」 子曰はく、 「学びて時に之を習ふ 亦説ばしからずや 朋有り遠方より来たる 亦楽しからずや 人知らずして慍みず 亦君子ならずや」 『論語』孔子より サイパンから友人が帰国し…

陳腐さに対する戒め

今日、NEWS ZEROの特集コーナーを見ていた。 キャスターがユーミンにインタビューをしていて、 「これからの目標は何ですか?」といった質問をした。 そこではっとしたのだが、 それと同じようなシチュエーションを2つ思い出したのだ。 ひとつは、僕自身の…

『邪宗門』に悪戦苦闘

邪宗門を800文字で人に伝えるということをやってみよう。 これをここ数日ずっと取り組んでいたのですが、 観念の檻をやぶることがまたもできませんでした。 無念。。 最初のもの。もうぐだぐだです。 □□□□■□□□□■□□□□■□□□□■ <邪宗>の<邪>であった。15年前…

文章を書く

今、僕は文章を書いている。 実は約束をしたから書いている。 ちょっとしたゲームをしているから 書いているという他愛もないことなのだが、 やり始めてみるとこれがなかなか書けない。 書けたとしてもつまらない。 つまらないから書きたくなくなる。 なんて…

死んでしまえの思想

自分が一旦死んでしまうのですね。 一旦死んでしまうと、 いろんな形の亡霊が死者の目の前に踊りだすわけですね。 生きるということは、 本質的に自分を中心にものを考えることでしょうし、 自分をものの中心に考えることが行為になれば、 そこに多少の妥協…

桜の樹の下に

夕陽がおちる 川端は 桜も滲み 黒梯子 ソメイヨシノの その下で ぽたりぽたりと 牡丹雪 なぜかまさかの 牡丹雪 はてはなにかと 見上げれば ちちりちちりと 黄緑色の 跳ね毛くせ毛の 極楽鳥 その名も ワカケホンセイインコ その名も 輪掛本青鸚哥 世田谷あた…