文章を書く

今、僕は文章を書いている。
実は約束をしたから書いている。
ちょっとしたゲームをしているから
書いているという他愛もないことなのだが、
やり始めてみるとこれがなかなか書けない。
書けたとしてもつまらない。
つまらないから書きたくなくなる。
なんていう悪循環を繰り返していき、
もういいやなんてやけのやんぱちで
そこから逃げ出してしまうのだ。


いつもの調子で逃げ出したいところなのだが、
もうすこし粘ってみようかと思う。
「文章を書くということは、
言葉の連鎖に耐えることだ。」
というようなことを
アニー・ディラードの『本を書く』から
引用させてもらって書いたりしたが、
まだなにも耐えていないし、
その境地に踏み込めていない。


今晩、宮澤賢治の『やまなし』を朗読した。
クラムボンがかぷかぷってやつ。
メタファーが豊かなイメージとなって伝わり、
川の底から水面を見上げる蟹の気持ちになった。
がんばろう