吉村堅樹:松丸本舗が1周年ということ

松丸本舗はいよいよ1周年というわけである。
http://www.matsumaru-hompo.jp/index.html


東京駅丸の内オアゾ丸善にできた松丸本舗
そのオープニングセレモニーにいったのは1年前だったのか。
もうずいぶん前のような気もするが。
その間にレポートまであげたりするようになるのだから、
男女の縁ではないが、縁は異なもの味なものなのである。
http://www.eel.co.jp/seigowchannel/archives/2010/07/report_48.html


といっても僕は家からも職場からも遠いということもあるし、
知り合いがいると、ついつい余計な意識が生まれたりするのもあって、
実は、熱心な利用者というわけではない。
どちらかというと高円寺の古書店や近場のブックオフで、
安い書籍のまとめ買いですませてしまっている。
物理的距離と反比例するように心理的距離が近すぎて、
行きにくいといったところだろうか。


昨今のiPadブーム、早くもすでに乗り遅れている僕。
(もうちょっとしたら買うかな)
電子書籍のよさと紙の書籍のよさ、
すでにさまざま語られているが、
電子書籍のよさはその物理的、合理的なところにあって、
紙の書籍のよさは、書籍や書棚、そしてその組み合わせ、並び、
そのものが与えるアフォーダンスというものだろう。
さらに推感、連想の喚起といったところか。
つまり、手に取りたくなったり、
この本とこの本が思いがけずつながったりということである。
それは松丸本舗にいくと、言わんとしていることはわかってもらえるだろう。


書籍に限らず、服、靴、食べ物、住まい、文房具、
こういった小さきものへの愛着、愛惜といったものを
感じさせる場所やモノがもう少し増えてもらいたい。
Such a little thing makes big differences.
ということの重要性は人生の一大事なのだということを
理解している店がもっと増えてもいいだろう。


話は横道にそれたが、松丸本舗1周年である。
10月23日(土)には、店主閣の日と題して、
松岡正剛が1日松丸に滞在してなにやらするらしい。
読書人生相談を受け付けたり、ワークショップをしたり、
マーキングをしてたり、ミニ講話をしたり、
棚板に文字を書いていたりするかもしれないらしいが、
どんなことになっているのか。
お仕事になっていなかったら、行ってみるつもり。


松丸が紹介された情熱大陸はこちらでも見れる
http://p.tl/H-km
ちなみに、最初の場面でのサインの名前は僕のもの^^;