地下鉄と電車
地下鉄にのって勉強会に出かける。
満員電車のつり革でみえてくるのは
吊広告と人の頭
右の窓と左の窓
過ぎ去っていく地下構内の壁模様
ぼんやりながめていると
ただただ横縞がすぎさっていく
よこしまがすぎさっていく
振動音と気塊を吐き出しているような音は
横縞が奏でているようにも思えるし
僕を乗せた鉄列車が厚ぼったい空気の層を
かきわける音のようにも思える
地下鉄は音のめぐりがおかしいと盲人のおじがいっていた
という話が松岡正剛の本に書いてあった。
そうなのかもしれないし、そんな気もするのだが、
異空間という感覚は正しいように思う。
夜の電車にのるとこれが有機的になったりもする。
走る走る 電車が走る
夜のホームへ ホームから
五層六層 横花火
銀河鉄道は今日も走る