吉村堅樹:年の終わりのごあいさつ

2008年も今日で終わりだと思うと、
それだけのことではあるのだが、
やはり最後の日という特別な思いが生まれてくる。


最後だからきれいにしようとか、
最後だからちょっとふりかえってみようとか、
最後だからゆっくりしようとか、
特別なことがしたくなる。
その特別な日に特別なことをするということが、
しっくりきていることを確認しつつ、
ふりかえってみたいと思う。


始めた。
行ってみた。
習慣にした。
決意した。
迷った。
苦しんだ。
行ってみた。
泣いた。
笑った。
喜んだ。
出会えた。
決意した。


流れというものが、
目をつぶりながら、耳をふさぎながら、
それでいてはだやにおいで感じるわけでもなく、
あえてそれを阻害する余剰な思考をくりかえし、
どちらに流れるのかわからない、
そこにいるだけであるという漂流物、
そういったものにはこれからさきも
なることはないだろう。
いまどちらに自分がすすんでいるのかは
はっきりとわかっている。


古いひとたちも、新しいひとたちも。
短い時間も長い時間も。
今年一年のすばらしい出会いと時間に感謝を。
そしてみなさんにとって、
新年がよき1年になられますよう。
2008.12.31 吉村堅樹