ライオンズ負けた。悔しいから分析

昨日、中学校以来の友人のNYMANと西武ドームにライオンズの試合を見に行った。
彼は横浜ファンなのだが、ライオンズが優勝する可能性がある試合ということもあって僕にあわせてくれたのだろう。


僕は昭和52年にプロ野球選手名鑑を買い始めたとき以来ライオンズファンなのだが、当時はクラウンライターライオンズhttp://web.kyoto-inet.or.jp/people/lions/crown.htmというチームで親会社が100円ライターを作っている会社だったのだが、そりゃもうものすごく弱かった。
子供のときはそんな弱くてださいチームを応援するのが嫌だったのだが、親父が西鉄ファンだったので泣く泣くライオンズを応援しているうちに、西武ライオンズになり、常勝軍団といわれ、管理野球だ、つまらないなどといわれながらもこの年までライオンズファンを続けてきたわけである。


そんな生粋のライオンズファンの私ですが、今まで優勝の瞬間を球場でみたことがない。
昨日は偶然ではあるが、千載一遇のチャンスであったわけですが、その結果はhttp://www.seibulions.jp/game/scoreboard/index/2008092301.html というわけで8回裏に5点をいれて逆転!歓喜の瞬間を迎えたと思ったのだが、9回表にさらに5点を入れかえされて逆転負けとなり優勝はおあずけとなったわけです。


ライオンズが負けたということでことさら落ち込んでもつまらないし、ただ僕の目の前で優勝をしなかっただけで、いずれは優勝するような状況なわけですから、ここは少し昨日の試合で気づいたことを書いてみたいと思います。


1.負け試合の流れ
試合っていうのは負け試合の流れというのがある。
昨日の試合がそうだった。
チャンスが試合中に何度かあったのだが、そこで外野フライすら打てない、スクイズもしないということで1点もとれないで終わるということが何度かあった。
またそのチャンスがあたりのでていないバッターに回ってくる。
昨日でいえば後藤、石井義人、栗山あたりにチャンスがまわってきて凡打で終わるという形だった。
それが何回か繰り返されるとチャンスは何度もあるわけではないため負ける確率が高くなる。
またその結果から生じる負のイメージが蓄積され、その後の結果に悪い影響をあたえることもある。


2.感動のポイント
感動のポイントについて、冷静に自分をみてみると意外なことに気づく。
どこが感動しましたか?なんて聞かれると、
あの後藤のタイムリーですね!と答えたりするのが常だったりするのだが、
よくよく自分の気持ちを振り返ってみると、後藤がタイムリーを打ったあとに球場内を埋め尽くし振られている青い旗の波であったり、いままでの凡打から一転ヒーローになり少しはみかみながらガッツポーズをする後藤の表情に心が動かされていることに気づく。
負けが決まったあとに映し出されていた悲痛な片岡の表情も印象深かった。
試合の結果や、得点が入った瞬間よりもそれに付随する状況が僕の中に感動を生み出していることは興味深い。


3.集団応援の落ち着かなさ
日本人選手の大リーグ挑戦が取りざたされるようになってから、日本の応援の仕方が話題になることがあったと思う。
それについてイチローが発言していたこともあった。
あの応援はどうも楽しめない。
集団応援をしている人は応援を楽しんでいるのであって、野球を楽しんでいるのではないのだろうと皮肉った見方もしてしまいたくなる。
自分がシニカルな見方をしているだけで、同じようにすれば楽しくなるのかと思って、リズムにあわせてやってみたりしたのだが、ざわざわとした落ち着きのなさ、違和感が体に残っていることに気づく。
子供のときよく僕を野球に連れて行ってくれた亡くなった父が、球場で横にすわっていても全く応援しないのを不思議な気持ちで眺めていた子供時代を思い出した。


最近はスポーツや野球から距離を置いていますが、スポーツは一瞬と長期的な戦略という相矛盾するようなことがどちらも結果に大きな影響を出すことがはっきりとわかりやすく、ぼくの好奇心を刺激してくれます。