吉村堅樹:さあ、弱みをみつけよう!

オレンジ色の楕円球、そうラグビーボールのような形をした。
そう、これはマイクの先っちょについているやつですね。
へちまを乾燥したやつでできてるみたいです。
手で握ってみるとプシューって、オレンジ色の液体が出てきて。湿ってますね。


蘭でしょうか。
折鶴蘭よりはしっかりしているけども、君子蘭よりはうすくとがった葉っぱをつけた。
紺色の細長い冬季に植わっていて、
僕の顔の右側、間近からピントがぼけるくらい目の辺りまで伸びています。
葉っぱはいたるところ虫に喰われていて、
虫眼鏡で光を集めて焼いた紙のように、
ところどころ赤茶く焦げています。


バレーボールパンクしちゃってます。
白いペンキ?いや違う。石灰ですね。
石灰がボールにべったりとついていて、
そこから直角に石灰でひかれたせんが2本、グラウンドの端まで伸びています。
左前の体操服をきた少年(ずぼんは紺色)は何をしているんだろう?
それにしても暑い。

ハイシンクタンク
これが日曜日におこなったワークのイメージの連鎖だ。


共通点はそれぞれ"欠陥がある"。


裏返しておいた質問の紙をめくると、
「長期的にみて、周りの人生にポジティブな変化を与えるのに最善の方法は?」


ハイシンクタンクとは6つの紙に書かれた質問から1つを裏返したまま選び、2分間のイメージストリーミングを3回繰り返す。そのときに質問は読まない。でてきたイメージから共通点を見つけ出したら、ここでようやく質問の書かれている紙をめくるというわけ。そこで上の質問。


関連性は・・
欠陥にきづく?


自己啓発やらビジネス書では「人をほめよう」「いいところをみつけよう」こんな言葉をよく見かける。
そりゃそうだろう。
ほめられたらうれしいし。
でもやっぱり違和感があるんだ。
こんな違和感を野放しにして前に向かって進むなんてなんか危険なことじゃないのかいと自問する。
僕はわけもわかんなくほめられても、やっぱりあんまりうれしくないんだ。


そこで思ったのが"さあ、弱みをみつけよう!"


いや、これ人の欠点を見つけてあげつらおうとかって話じゃない。
その人の欠点とかだめなところとか、苦しんでいるところとかに気づいて、
その上で話したりほめたり、より愛を感じたりするのが質問の答えなんじゃないかとそう思った。
もっとポジティブな変化を与えるんじゃないかと。
もちろん自分の欠陥にも気づくという意味もあるだろう。


オレンジのヘチマも
蘭の虫のあとも
バレーボールの落ちていたグラウンドも
あたたかい色をしている。
吉村堅樹: