吉村堅樹:「死」を身近に

僕も年齢が40に近づき、「死」を身近に感じるようになってきた。
子供のときからつい最近まで、自分が死ぬことはわかっていても、それが自分の身に起こるということが実感できなかった。
そんなふうに感じてたの僕だけじゃないと思うのだがどうだろうか?


いつからだろうか。
ああ、僕は死ぬんだな。
ということが、当たり前のようにすっと体に馴染んできた。
そうすると不思議なことに計画的にきっちりと行動をするようになってきたのだ。


むかしはそりゃひどかった。
朝から酒は飲んで音楽聴いて踊ってたり、
寝るときと飯のとき以外ひたすらゲームをしていたり、
朝からラブホテルにいってセックスばっかりしていたり。
まじめにバイトにいったとしても帰ってテレビを見て寝るだけ。
それがいいか悪いかではなく、無計画だった。


それがいつからかきちきちと計画的に行動をするようになった。
どちらが先なのだろうか。
多分、計画的に行動するようになったのが先なのではないかと思う。
そうすると「死」を自然に実感をともなって受け入れられるようになった。


つまり「死」までの計画ができてきたのだと思う。
だからといって悲観的なわけではない。
よく言われることだが、
「永遠に生きるように学び、
今すぐ死ぬように行動する」
そんなふうに日々を過ごしたいと思う。
吉村堅樹: