新宿ピカデリー プラチナシートはありか？

新装された新宿ピカデリー。http://www.shinjukupiccadilly.com/platinum/
プラチナシート、プラチナルームができたということで行ってきたのですが、これはもちろんマーケティングの勉強のためですよ。
好奇心というのもありますが。
それにしてもルームは高すぎるだろう。なんせ二人で3万円ですから！
僕が座ったプラチナシートは一人5千円。さてその値段にサービスは見合っているのだろうか？

今回行った映画は『崖の上のポニョ』、14時からの回にいったところ、プラチナシートを利用したのは3組でした。
肝心のサービスですが、

• 上映前

1時間前から写真のラウンジでくつろげる。ラウンジには映画関連の写真集が洋書で備え付けてあり自由に読めるようになっています。
3組しかいませんから、ゆっくりできる。騒がしさとは無縁だというのは大きな利点でしょう。

ウェルカムドリンクとしてグレースケリーも愛飲したとかいうシャンパンがもらえる。味は僕にはよくわかりません。
ほかのソフトドリンクでもOKなようです。抹茶のマカロンもついています。

給仕は始まったばかりというのもあるのかもしれませんが、がんばっているのは伝わるのですがすこしぎごちないという印象を受けました。
メニューがおいてあるのですが、それがパウチされたメニューで安っぽく感じるのと、ラウンジの小さなテーブルごとに備え付けられているので邪魔になります。
デザイン性にすぐれたメニューブックをいくつか用意し、接客のたびに給仕が持参するのが望ましいと思います。

• 上映中

座れるのはカッシーナ・イクスシー社とやらが製作したソファです。
ボックス型の黒いカップル用ソファで、もちろんドリンクが置け、読書灯をつけられます。
ソファの前には足を乗せる台がついています。
プラチナシートは2列で全22席ありますが、列ごとに段差はしっかりついており、前に座られたために映画が見えないという心配はありません。

• 上映後

席が22しかないわけですから、混雑とは無縁であり、専用のエレベータで降りられます。
グッズやパンフレットはプラチナシートの階では販売されていませんが、いくつかは同じフロアでも販売したほうが売り上げの向上につながるのではないでしょうか。
また、動線にすこし問題があります。
入場口と退場口がはっきりとわけられていないため、映画の余韻にひたりながらスクリーンの外にでたところ、ラウンジで待機している次回客と鉢合わせるということが起こってしまっていました。

以上、とりとめもなく感想をだらだらと書き連ねてきましたが、これで5千円を高いと思うか、安いと思うか。
それなりにプラチナシートの利用者数が増えてきたときに、しっかりと改善・改良の方向に今後舵を切れるかということがこのようなサービスの発展の鍵になってくるんじゃないでしょうか。
現状で判断する限りは、彼女の誕生日などに利用するのはありかなしかといえば、僕ならばありです。
細かい問題点が解決されればおとぎの国になれる可能性を秘めたサービス。現状でも一応それっぽい気分にはなれます。