実践 積極的読書 『本を読む本』

kenjuman2008-07-11

フォトリーディング講義を受けてから、どうにも腑に落ちない、なんか引っかかるようなことがこの本を読むことで解消された。

『本を読む本』はその題名どおり、本の読み方を系統だてて極めて実践的に解説した本だ。

第1部 読書の意味(読書技術と積極性 読書のレベル ほか)
第2部 分析読書(本を分類する 本を透視する ほか)
第3部 文学の読みかた(小説、戯曲、詩の読みかた)
第4部 読書の最終目標(シントピカル読書 読書と精神の成長)

読書のレベルを
初級読書
点検読書
分析読書
シントピカル読書
の4段階に分けて解説しているのだが、『本を読む本』で強調していることは簡単な本ばかり読んでるんじゃないよ、取り組みがいがある良書に読書の技術をつかって取り組んでこそ、得られるものも大きいし、成長できると力説している点である。

また、3段階目の分析読書では、著者のもっとも伝えたいことを命題として見つけ出しそれを自分の言葉で言い換え、根拠を組み立てて論証し、解決されたことと解決されていないことを見つけ出し、読了後には感情・先入観・党派性を入れることなしに批評することを真の良き読者の姿勢としている。

フォトリーディングを受講しただけでなく、あわせてこの『本を読む本』を読むことで読書術に対する知識が完了するといってもよい一冊だと思う。