『100歳まで元気に生きる』青春論

kenjuman2008-06-16

青春とは人生のある期間ではではなく、心の持ち方を言う。薔薇の面差し、紅の唇、しなやかな肢体ではなく、たくましい意志、ゆたかな想像力、炎える情熱をさる。青春とは人生の深い泉の清新さをいう。

青春とは怯惰を退ける勇気、安易を振り捨てる冒険心を意味する。ときには20歳の青年よりも60歳の人に青春がある。年を重ねただけの人では老いない。理想をうしなうとき始めて老いる。

このサミュエル・ウルソンの『青春』がこの本のすべてを語っているのだろう。
健康に老い、そして死ぬ。誰もが望む人生のまっとうの仕方。それを世界各地の長寿の民族の生活からヒントを得、食事、運動、愛、精神などの側面から健康な生活を語る。

低カロリーで、自然食品、全粒粉、少なく食べ、運動をする、このようなことは多くの書籍などで語られていることだが、特に心に残ったことは愛や精神の部分だった。

体の美しさを鏡に映そう
大切なことを話そう。
季節の日を祝おう
美しいもの以外は置かない。
夢を記録しよう
どのように死にたいかを書こう

はっとさせられたのが、

大切な人が亡くなった日を祝おう

僕の大切だった人はもういない。でも亡くなった日を祝うという発想はなかった。でもそのときのことを想像すると清清しい気持ちになった。

最後に、

雪だ!遊べ!
雨の中を走れ!
月夜に踊れ!

わくわくしてきた。その感覚、呼び起こされる感情・反応こそがもっとも大切にするものなのだと思う。