「ラクをしないと成果は出ない」の最大公約的5法則

kenjuman2008-06-04

ラクをしないと成果は出ない」は日垣隆さん著作の最新刊。仕事の鉄則100なんて副題がついているのだが、目次自体がすでに内容を語っているので非常に読みやすい本だ。
その100を強引に5つまとめてみた。
1.具体的イメージ
自己啓発の本にはよく書かれている項目だが、これは大切だと思う。仕事のゴールしかり、勉強のゴールしかり。この仕事の完成形、もしくは一時的完成形はどんな状態なのか。
勉強で言えば、この勉強をして一応のゴールは自分自身のどういう姿なのか。この本の中でも、いろいろな項目の中で違う表現で繰り返し語られている。

2.即ヤル
5つの項目の中でまとめとしてひとつだけあげるとすれば、この即ヤルということになる。「本の中でも三日でする作業を一日で」とか「なるほどは24時間以内に形にする」などといった言い方で語られている。
この即ヤルというのは、訓練して習慣化するしかないものだけども、それがお互いに実行されているときは非常に気持ちがよくリズムが生まれてくる。
自分自身のことを考えても、アイデアが浮かんだとしても、それを実行しなかったり、ましてや話さなかったりしているとそのアイデアは朽ちていく。この即ヤルリズムを常に体にしみこませたいものだ。
「現場にいってみる」というのも面白い。

3.アウトプット
「アイデアは他人に揉んでもらう」とか、「ノウハウを公開する」といった言い方で書かれているのだが、このアウトプットというのが僕の中ではまだバランスがとれずにいる。
どうも僕の精神が不自由なのだ。特にこのようにブログを更新するときや、作品をつくったりしたときに感じたのだがその不自由さからまだラクになれないでいる。
でも、技術と自信をもって自由なアウトプットが可能になるときが、すぐ近くまで近づいているようにイメージはしている。
今まで欠如していものは、発想を自由にすることと、論理的に構築するという手法だったのだということがわかったので、あとはその手法を使いこなせればいい。

4.自己責任
「良いと思ったものを自分で売ってみる」、「今いるメンバーを前提にして考える」といった項目で語られている。
精神的な効用が大きい考え方だと思う。他人のせいにしているときはいつだって精神状態はよくない。
自分が動くことが精神的・肉体的な健康に寄与する。

5.想像・推測
5つ目の項目としては「効率化」という項目もあったのですが、これはいろんなところで語られていることでもあるので、僕の中で一番オッと思ったこの「想像・推測」という項目を選んでみた。
「予測がつかなかったら賭けをしてみよう」というのも面白い。いろんなところで賭けをするところで予測力と分析力を遊びながら養ってみたいものだ。
いちばん気になったのが「ウソに背景あり」という項目。
人がウソをつくときに、そのウソをつかなければいけなかった精神的背景、歴史的背景があるということ。大きなことだけでなくても、人間は日常的にウソをついている。本人がウソをついている意識でなくても、その人のことを注意してみているとウソが含まれている、自分の中の潜在的意識を隠そうとして発言していることがわかることがある。そこをよーく見ていると、その人の本心が見えてくるという話。日常的にはスルーすることなのだが、そうやってみているといろいろな各人の考え方が見えてくる。

日垣さんの本を読むのは2冊目なのだが、多くの職歴・経歴をもっている方ということもあるのか、文章から受ける感じに共感するものがある。まだ読んでいない彼の本を読むのが楽しみだ。