『100歳まで元気に生きる』から

最近、読んでいてまだ途中なのですが、僕の場合、読み終わるのが遅くて、読み終わるまでに気づいたことを書きたくなっちゃうんですね。まだ最初のほうですが、目から鱗な考え方がそこには書かれていました。

最初に、アブハズ・ヴィルカバンバ・フンザという長寿の地域について紹介しているのですが、彼らは100歳前後の年齢でも健康な頭脳と肉体をもち、ユーモアや性欲を失わない生活をしているというわけです。

その中で特筆すべきことだと僕が感じたことは、彼らの社会では高齢者が敬われているということ、年をとることが素晴らしいことであり、無条件に尊敬をされていること、彼らは知恵をもち、たくましく生きている先人であり、学ぶべき存在だと思われているということです。

これが先進国では、年をとることは可能性を失っていくことで、魅力を失っていくことだと思っている。そして、永遠の25歳であることが大切であることだという価値観を持っていて、老人は単にお荷物のように扱われる。

この差というのは決定的で社会として未成熟なのは逆に先進国だといってもいいのではないのかなと感じました。
僕はまだ読み終わってないですが、良かったら次興味がある人読んでみてください。

この本で引用されているサミュエル・ウルマンの『青春』という詩的エッセイをさらに引用させてください。

若さは人生の一時期を表すものではない。それは心の状態なのだ。ピンクの頬や赤い唇、柔軟なひざのことではない。意思や想像力のレベル、元気な感情の問題なのだ。それは新鮮な人生の春があるかどうかなのだ。

若さとは臆病に打ち勝つ勇気を持つことであり、安逸よりも冒険を求める気性である。これは二〇歳の若者よりも六〇歳の大人の中にあることも多い。人は年数で年をとるのではない。理想を捨てることで年をとるのだ。

歳月は肌にしわを作るだろうが、情熱を捨てたときには魂にしわができる。心配や恐れ、自分に自信がもてないことは、心を屈服させ、精神を塵に返してしまう。六〇歳でも一六歳でも関係なく、すべての人の心には、不思議なことに引かれる気持ちがある、次に起こることを知りたがる子供のような尽きることのない情熱があるのだ。