匂いが家 この小さな演出

先日、ゲルゲの誕生日パーティが青柳家で行われました。
ゲルゲは目隠しをされ、100メートルくらいは離れた場所から、執事(齋藤)に誘導されながら、青柳宅でのサプライズパーティに向かったわけです。

そのころ青柳宅では電気を消して、リビング各所で息をひそめた鶏頭たちがいまかいまかとゲルゲがくるのを待っていました。

そしてゲルゲが到着後、DVDが流れクラッカーを鳴らしまくった鶏頭たちが大騒ぎ、ゲルゲ感動の涙と相成ったわけです。

完璧な演出だなと我ながら自画自賛という感じでしたが、ゲルゲが青柳宅についたときに、目隠しされているにもかかわらず「なに?ここ?家?」「店じゃないよね?」と言ったわけです。それは息を潜めていた僕にも聞こえたわけなのですが、最初はなぜ家とわかったのかわからなかったのです。もしかして目隠しが取れているのかも。。とも思ったのでした。

宴が落ち着いて、ゲルゲに「どうして家だってわかったんですか?」と聞いたら、「匂いがあきらかに家の匂いだった」というわけです。

なるほど。匂いまで演出としては考えつかなかったなあとそのとき、初めて気づいたわけです。
目隠しされているとやはり他の感覚がいつもより研ぎ澄まされる、そのあたりまでの配慮が足りなかったなと。

次回はそのあたりまで、演出として考える、相手の立場になって考えることができれば、よりサプライズな演出、感動的な演出ができるんじゃないかと思いました。