書評ースタバではグランデを買え!

今もっているお金を賢く使いたいという人、逆にお金をうまく使わせたいという人どちらの人が読んでも得るものはあるはず。

安いものを何がなんでも買おうということが、実は安くないということ。
テレビやデジカメの価格がだんだん安くなるのはなぜか?
子供の医療費の無料化は子育て支援にならない!
原油が高騰すると、食費がかさむようになる!
などなど消費者目線で見たときにも興味深い。

逆にビジネスの観点で見たときに、お金を使う人は値段が安いという理由だけで選択するわけではない。そこには“取引コスト”という概念があって、物理的・心理的“取引コスト”を少なくしてあげることがお金を使ってもらうコツなのだということが書いてある。

取引コストにはお金・時間・労働力・心理的影響などがある。僕は実はものすごくせこい人で、本能的に取引コストを考えてしまっている。それを総合していつも判断している。でもここでもし取引コストがいままでお金に大きく比重をかけて考えている人があれば、それはバランスをとって判断するようにしたほうが得であるということがこの本を読んでみればわかると思う。

今まで取引コストをさげるということは無意識で行っていたことではあったのだが、利用者に対して取引コストを下げることを徹底して意識すれば、そのビジネスは成功するであろうことをこの本は教えてくれる。