助監督心得

僕が、疾走プロで最初に聞かされたのがこの“助監督心得”です。

僕が疾走プロで一番勉強になったのはこの“助監督心得”でした。
1.あいさつ
2.時間厳守
3.メモ
4.中間報告・結果報告
5.クイックレスポンス
6.全体をみる

1のあいさつ。あいさつは相手にエネルギーを与えるものなのだから、そういう気持ちで挨拶をして相手にエネルギーを与えろってことを言われました。

2.時間厳守は時間にひとりが遅れただけで現場の雰囲気はたるんだものになる。遅れただけで現場が台無しになるんだということを言われました。

3.メモもとらないで覚えられるほど頭がいいやつなんてここにはいない。忘れないように絶対にメモをとれと言われました。

4.中間報告・結果報告、これを聞かれる前に必ずしろといわれました。報告が無かったら気になってこっちから聞いてしまう、それでは作業に集中できない。必ず報告をしてくれるという安心感が作業への集中を生む

5.クイックレスポンス、リズミカルなレスポンスともいわれました。いわれたことをすぐにする。また相手の様子をみて、良いタイミングでその話をする。そういうことで仕事にリズムを生み出す

6.映画の現場でも自分の仕事だけをしていればいいのではない。現場がいまどういう流れで動いているのか、どういう雰囲気なのか、いまどういう仕事が足りてないのか、映画というものを良くするために常に目配りをする。

これはみんなも気づいたかもしれませんが、助監督心得とはいっているものの、何も助監督に限ったことではなくて、どんな仕事にも共通して必要なことだと思います。

これを僕もいま見返してて思うことは、全部相手に自分のエネルギーを気持ちを届けるということです。だから、これをやってて嫌な気持ちになるわけがないです。

僕もディレクターでもありながら助監督でもあるという気持ちを忘れないことが大切だなと思ってます。