吉村堅樹:2010.01.03(木)
2日は父の命日なのだが、
いつも初詣もこの日に行く。
母は命日だったことを忘れていたらしい。
父は夜逃げを繰り返しても、
光熱費や家賃を滞納して使い込んでも、
平気なラテン気質の人だった。
死ぬときも自分の生命保険で、
愛人への借金を返すようにお願いして、
笑顔で死んでいった。
葬式では僕がお経をあげた。
泣いていたのは離縁していた母だけだった。
こんな父を僕はすこし誇らしく思っているのだ。
阿佐ヶ谷の神明宮に初詣にいく。
工事が終わり、能舞台ができていた。
11時からだったようだ。
13時に着いたので終わっていて残念だった。
演目は『三輪』、ワキが安田登氏だったようだ
息子はソースせんべえのオレンジ、
私は甘酒を飲む。厄除けのお守りを買う。白。
おみくじは小吉なり。
阿佐ヶ谷のスタバに行く。
2Fのソファから向かいのパン屋の看板が見える。
看板にはクロワッサンやアンパンや食パンの絵。
パン以外には何に見えるか考えてみる。
サラリーマンの行列、季節外れの西瓜、手当てて笑う貴婦人。
帰宅後、年賀状を書く。6枚ほど。
ニ
○
一
○
をトラに模すことを、書いている途中に思いつく。
3枚ほどはそれにする。
カルタをした後、たけしの日本人の謎をみていると
眠くなってきた。2日終わり。
剽軽の性なりし父の死顔の黄色きさまがいまも目にあり
啄木を改作す
吉村堅樹: