『読書進化論』書籍進化論、自分進化論つまり読書進化論

"読書"って「書物を読むこと」でもあるけども、
「読んで書く」とも言い換えられる。

はじめに
勝間和代著作一覧
序章 成功や自由は、読書で手に入れる
第一章  人を進化させる読書がある
第二章 進化している「読む」技術
第三章 「書く」人も進化する
第四章「売る」仕組みを進化させる
終章 これから「読みたい」「書きたい」「売りたい」と思っているみなさんへ
私を進化させた20人の著者
巻末資料
おわりに

"読書"は「読む」ことだけだと思っていた。
メモをとったり、刺激をうけて思い浮かんだアイデアをノートに書きつけることはあっても、
それはいつか使おうってことでお蔵入り。
世間どころか僕の中でも日の目を見ることはなかった。
そんな行き当たりばったりの読書が30年くらい続いたのではないだろうか。
それでも何とか生きてこれたし、
ビジネス書や自己啓発書は敬遠してきた。
人のやりかたなんか真似たくないと思っていた。
読書をしない言い訳にもしていたかもしれない。
食わず嫌いも必要はないと正当化していた。


それが35も過ぎてくると、
どうにも煮詰まっている自分の人生に気づいてきた。
遅すぎるのだが。(いや、そんなことはないか、そんなことはあるか)


きっかけは『禁煙セラピー』かもしれない。
僕はどれだけ貧乏してもタバコは欠かさない、
一番安いからとエコーを吸い、
何度も禁煙をしようとしては人からもらいタバコをし、
もらうことで罪悪感を感じ、
それなら買ったほうがいいと元のように吸い始めるという最悪の喫煙家いや禁煙失敗者だった。
ひとつエピソードを紹介すると、
タバコをやめようと一箱かって一本だけ吸って、
どぶ川にその箱をポイ。
これならもったいないからやめるだろうと。
ところが僕は30分もしないうちにがまんできなくなる。
団地の階段を駆け下り、降ってきた雨、
どぶ川にすてたタバコをさがす。
くさむらをかけわけかけわけ、
やっとの思いで見つけ出した。
半分どぶにつかって湿ったタバコを息を切らしながらふかして、
心からほっとしている自分に気づく。
元の木阿弥に戻ったという経験があった。


そのあともずっとタバコをやめたいやめたいと思っていた。
お金がなくてもまったくやめることはできなかった。
そんなとき、本屋で目にとまったのが『禁煙セラピー』という本だった。
タバコをやめられない自分にほとほと嫌気がさしていた僕は、
洗脳されてもいい、だまされてもいいから、
タバコをやめたいと『禁煙セラピー』を手にとった。
タバコを思いっきりすいながらゆっくり読んだ。
結果は見事やめられたのである。
もう5年は吸っていない。


おそらくそのときにパラダイムシフトが起こったのであろう。
(こんな言葉を使うこと自体パラダイムシフト)
“変わる”っていいんじゃないって。


“変わる”ことの魅力に気づいてからは、
もっと自分を成長させたいと思えるようになった。
勝間さんの書籍に出会ったのは去年だったと思う。
人の言ったとおりやるなんてかっこわるいなあと思いながらも、
今までできなかったんだからやってみればいいのだと思い、
愚直に勝間さんが薦めていることをやってみた。
恥ずかしながらやってみた。

フォトリーディング
オーディオブック
マインドマップ
ジム
セミナー
やってよかったと心から思う。
まさに"読書"が僕を進化させたのだ。


いま僕は『読書進化論』の「読む」が進化をさせてくれたことについてだけ話したが、
この『読書進化論』には続きがある。
「書く」と「売る」
『読書進化論』っていうのは、「書く」「売る」そこまでいって、
それを繰り返して『読書進化論』でしょ?と本書は言っているようだ。


いま僕は「書く」のスタートを切ったばかりだ。
この現在の自分のつたなさを世界の片隅で証明できてしまうこともたまらない。
「読む」「書く」「売る」のサイクルが自分を進化させる。
そういう意味での“自分進化論”であり、
「売る」ためには書籍の売る仕組み自体も進化しないといけない。
そういう意味での“書籍進化論”でもある。
つまりは、読書がすべてを進化させていく。『読書進化論』というわけである。