『史上最強の人生戦略マニュアル』オレ最強3つの法則

確かに史上最強かもしれない。
「良薬は口に苦し」というが、この本はなかなか苦い。
苦いということは本質をついているということだ。

はじめに
プロローグ
第一章 問題がひとりでに解決することは、絶対にない
第二章 本当に生きるということ
人生の法則1 《ものがわかっているか、いないか》
第三章 自分の選択と態度に焦点をあてる
人生の法則2 《あなたの人生体験を作るのは、あなた自身である》
第四章 「見返り」が行動を支配している
人生の法則3 《人はうまくいくことをする》
第五章 問題は、あなたが認めるまで悪化していく
人生の法則4 《自分が認めていないことは変えられない》
第六章 違うことを「する」
人生の法則5 《人生は行動に報いる》
第七章 過去の出来事を言い訳にしない
人生の法則6 《事実なんてない。あるのは認識だけ》
第八章 今すぐに人生計画を立てる
人生の法則7 《人生は管理するもの。癒すものではない》
第九章 「見返り」を断つ
人生の法則8 《私たちは自分の扱い方を人に教えている》
第一〇章 憎しみはあなたの心を変えてしまう
人生の法則9 《許しには力がある》
第一一章 あなたのゴールラインはどこか?
人生の法則10 《自分が求めているものを明確に知る》
第一二章 ガイドつき人生の旅
第一三章 目標設定の七つのステップ
第一四章 自分の公式を見つけよう

10も人生の法則があれば、忘れてしまうので、
あえて3つにまとめてみた。
1.反応の選択
何が正しいかは問題ではない。ただ事実がある。その事実に対して自分がどう認識し、行動するか、どう反応するかだけ。
「あなたがいかなる環境に置かれようと、それをどう受け止めるかはあなたが決めることだ。
現実なんてない。あるのは認識だけだ。」
事実に対して、自分がどう認識しどう行動するかだけが人生なんだとそう思える。


2.認識
「たいていの人が自分をだましている。
私は本当に自分が望むところにむかっているだろうか?
今日私がしていることは、本当に私がしたいと思っていることなのだろうか?」
「本当に求めているものが、物や出来事ではなく、それに絡む感情であることに気づけば、目標は、物や出来事から、それに関連する感情に変わる。」
そして「自分が認めていないことは変えられない」。
「認めていないことは、あなたがそれを認めるまで悪化していく」
僕は何を認めていないのか、何を認めないといけないのか。
それは僕がいちばんよく知っている。


3.ゴール
「自分の欲求や自分に必要なものがわからない、自分にとって何がいちばん大切なのかわからない。」
いやそうではなく、そのことを考えたことがないだけだ。


「幸せな人生を送りたいと言うのは、大ざっぱすぎてまったく意味をなさない。」
ゴールは具体的でないとゴールを目指せない。
ニュース23で2001、2002にやった特集で「幸福論」というのがあったが、
あまりにも具体性に欠けていて、憂鬱になった記憶がある。


この本に書かれたエピソードはどれも心を揺り動かされるものだ。
祖父にレイプされつづけていたことで夫と30年間性交渉をもつことができない女性。
一人の子供をなくしたことにより、もう一人の子供の虐待をし始めたビルとデニーズ。
夫の心を失いとりもどそうとするリンダ。
エピソードもどれも秀逸だと感心させられる。


表面をなぞったうわずみのようなハウツー本が多い中、
この本は本物だといえる。
だから史上最強なのだと。
僕のまわりで少しでも何かに疑問をもっているすべてのひとにすすめたい。