負けて優勝の涙よし

西武ライオンズが昨日優勝した。
友人からもライオンズの優勝を祝い、数々の祝電が僕の元に届いている。


とはいえ、地元で決められるチャンスを3度も逃し、4連敗をして、敵地札幌で完敗しての胴上げであった。
やっぱり勝って決めたいよねえなんて思うところなのだが、
そんなのかんけーねーってところが渡辺久信、ナベキューの素晴らしさだと思う。


デーブ大久保は負けてよくぞここまで泣けるなあというくらい号泣していた。
そしてひさのぶも泣いていた。
それにつられて中島も泣いていた。


5月末くらいだったろうか、
予想に反して首位を走る西武ライオンズ特集がプロ野球ニュースじゃなかった(失礼)、スポルトでやっていた。
昨日の毎日新聞にも載っていたと報道ステーションで昨日古館がいってたが、
ひさのぶは選手がミスをしても、
「なんでうてなかったんだ?」とか「なんでミスしたんだ?」とか絶対に言わないそうだ。
そのかわり「次はミスをしないように、練習をしようぜ。」と言う。


心理学をひさのぶが学んだかどうかははっきりしないが、
所謂WHY?ではなくHOW?で問いかけるというやり方だ。
どうすればあわてて悪送球をしなくなるか?
どうすれば見逃し三振をしなくなるか?


ひとつひとつの事柄を小項目まで分解し、
それについてWHY?で内向きになる気持ちを、HOW?で外向きに考えを持っていく。


今年のライオンズの優勝は若さの勢いという側面で語られがちかもしれないが、
ひさのぶのしたたかで、そして熱い、人心掌握と先を見据えた戦略の賜物だろう。


だから、4連敗もして敵地で胴上げになっても、人目はばからず感動して喜んだわけなのだ。
「勝って優勝してほしいなあ、それも地元で。」
なんて思っていた自分のけつの穴の小ささを恥じた。
西武ライオンズ、まだまだ強くなる。
負けて号泣のひさのぶとデーブの姿をみて確信した。