「伝える」のではなく「伝わる」。
それを忘れて、つい伝えよう伝えようとして、なぜ伝わらないのだと嘆く。
「伝わる」には、伝えられる側の準備、そして伝える側が相手の理解のテンプレートに合わせるということがまずは前提にある。

1.体験させる
2.全体を見させる
3.させてみた結果の確認
4.一度に全部覚えなくていい
5.個人はそれぞれ違う
6.技術をむしりとれる状況にしておく
これが伝える側からみた心得。でも、自分が伝えられる側でも応用が利く。
自ら体験をして、全体を見て、結果を報告し、技術を盗もうとする。
しかし、すべて受け入れの素地がまずはあることが必要だ。

組織としては
個人知を表出し、暗黙知を明示知にして、共有知にする。みんなの知を連結して、それぞれの暗黙知にする。
やらなかったときの陰の部分と、やったときの明の部分とそれを両方はっきりさせておく。

「伝わる」という企業文化、「伝わる」という人間関係をどう体現していくべきか。
その一つの方法がここに書かれていた。

※補足
心技体
心:どう考えるか?
技:どう工夫するか?
体:どう行動するか?

守破離
守:まずはその型を守る。そのとおりやる。
破:その型を破った自分独自に考えたやり方をする
離:まったく違った見方、新しい考え方で行う。
この順番で仕事のやり方が成長していく。