経験に裏打ちされた重みがある言葉が心地よかった。

この書籍のメインテーマではないが、茂木健一郎さんの「思考の補助線」の中にもでてきた「批判」という単語が僕の中に引っかかった。
「批判」クリティークというのは「良いものを選び抜く」ということであり、一般的に使われるネガティブな意味合いを含むものではない。
カントの「純粋理性批判」「実践理性批判」などでもそういう意味で使われている。
僕の中で「批判」という言葉が、キーワードなのは確かだ。

「学校がアホらしいキミへ」この本は、本当のことを言おうとしている。でも人間の心理のダークサイドにはそんなに踏み込んではいない。どれくらいの思春期で思い悩む中学生や高校生に言葉が届くのかはわからないが、この言葉が届いた子供たちは変わっていくと思う。学校の先生に読んでもらいたい一冊です。