臭覚と聴覚

臭覚と聴覚、こう書くと学術的な雰囲気がする。
匂いと声、こう書くと世俗的な響きだ。

五感のうちの臭覚と聴覚に刺激をあたえるもの、つまり匂いと声に特別な魅力を感じる。
それは以前からのことで自分自身の身体的な感覚だから、説明がつかないものなのだと思っていたのだが、今日気づいたことがある。

五感のうち、味覚と触覚は対人間ということであれば、それほど大差がないようにも思うし、それを実際に体験する機会もそれほど多くないだろう。
残りの3感のうちの視覚。対人間ということであれば、多くの人がもっとも意識するところであるかもしれないが、視覚というものは対人間で近くなれば近くなるほど、見えなくなってくるし、個別差はなくなってくる。

それに対しての臭覚と聴覚である。近づけば近づくほど鮮明に、そして個別差ははっきりしてくる。
魅力の本質の一端をみた思いがした。