ダメな議論

最近『ダメな議論』という本を読んでいます。薦められて読んでいるのですが、なるほどなと思うことが多いです。

僕たちが話していたり、説明をうけること、またテレビのニュースやバラエティが言っていること、雑誌やインターネットから受け取る情報のほとんどが『ダメな議論』にあてはまるものだというように思いますし、自分の話していることもこの『ダメな議論』に当てはまることが往々にしてあります。

かいつまんで言うと、『ダメな議論』というのは
1.定義がはっきりしていない言葉を使う。
2.無内容、イメージを与えるための言葉を使う
3.不明快な理論、比喩の引用
例えば夢を持とう!とかであれば、夢の定義がはっきりしないわけです。なのに夢というなんとなくプラスイメージの言葉を使っているからなんとなく正しいような気分になるわけです。

そのほかにも、●●するのが自然だ。世の中理屈じゃないんだよなども愚かしい発言です。
これが日常会話ででてくるのでも苛立ちを感じるのですが、仕事の上でこのような『ダメな議論』がでてくるとモチベーションそのものがなくなってきます。
今後はそのような『ダメな議論』に陥ってないか注意していくのが大事だと思います。

逆に、この『ダメな議論』で相手を煙に巻くなんてこともできる。なんとなくそうなんです。そういうのが常識ですという理屈を振りかざすと最初から責任回避ができている上に、なんとなくそうなのかなと思わせるのも手間がかからずできるということもある。

自分が『ダメな議論』を使えたとしても、自分が『ダメな議論』で煙に巻かれないようにしたいものです。