さあ、12月、はじまった

夜が明ける前に家をでて
白みはじめた朝のなか神社に向かう
神棚がほしいなあと思っていたのだが、
どういったものにするのがしっくりくるか決めあぐねていたところ、
いいことを思いついた。
近くの神棚に出かければいいということを。


まちの中にある木々の造形が
確固とした印象として迫ってくる。
紅葉というには黒ずんだ葉をいまにも落とそうとはりつけている桜や
上に伸びる枝と対照的に中途から葉をたれ下げているもみの姿が
艶かしく見える。
いきものであることを
かくしきれない一瞬が彼らにもおとずれる。


鳥たちが遠くの空に向かうものが一羽。
電線と樹にとまるものが3羽。
チチ、チチと喜びのさえずりを聞かせている。
眠りから目覚めへの変換点の一瞬に
世界は彼女たちのものになる。


神社に行ってもどってくる
この短い時間にすでに世界は様変わりをしていた。


12月の目標は決まった。
朝5時に起きよう。